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2024-10-15
カテゴリ:日々出来事・お知らせ
こんにちは、営業担当の矢野です。
ブログの更新をサボっていたらあっという間に朝晩涼しくなりまして・・・・・
さて先日あるお客様から上下型の軸振れがうまく出ないとのご相談を受けました。
ダイセットの上下内蔵型から見直してみても軸ずれに繋がる要素がみつけられないとのことでした。
とりあえず、製品精度としては合格品も生産可能な範囲だったので続けていたようなのですが・・・・・・
ぼくが思うところ,プレス側のボルスタープレート、ダイセットのダイプレートがどうなっているのか気になるところです。
結構な年数やトライ&エラーを繰り返した量産機ですからね。
どこになにが潜んでいるかは詳しく見ないとパッと見はわかりませんからね。
次回ダイセットを下す際に確認しに行ってみようかと思っています。
恐らくプレッシャープレートかな?と思っています!
営業スタッフ、矢野でした。
- TiCコーティングのいいところ
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2024-10-03
カテゴリ:日々出来事・お知らせ
こんにちは、スタッフの矢野です。
今日は先日お話したTiCコーティングについて。
スチール材へのTiCコーティングのデメリットは熱処理歪みによる寸法精度の維持が難しいのは
ご理解いただけたかなと思います。
熱歪みに対する許容公差は各メーカーでまちまち。
実際、僕たち中央ダイスがお願いするメーカーさんは中部地区でも屈指の高精度TiC処理を
してくれますが、それでも0.01~0.03mmは歪み変形は覚悟します。
でも精度を犠牲にしてでも使いたい時があるほどCVD-TiCってPVD処理にはない魅力がある。
その最大の魅力は密着性。
PVDでもかなり密着性の良くなったものは多いけど、いざという部分ではやっぱりCVD-TiCが効く。
SKH51などのパンチピンやスリーブ、入れ子なんかはTiCコーティングはいいと思う。
お客さんでも意外と知らない人が多いのがCVD-TiCの付き回り性。
ぼくたちは超硬ダイスのニブによく利用する。
CVD-TiCはPVD系のコーティングに比べ、内径へのコーティングがしっかり入るからだ。
PVD系のコーティング範囲は内径の約1.5倍程度の奥行長さしかコーティング層がのらない。
つまり、内径が小さく、奥行きの長い絞り型やベアリング形状(ランド)がある金型だと要部にコーティングがのらないことがある。
当然、コーティングの効果は満足に得られないし、金型寿命も悪くなる。
その点、CVD-TiCは奥までしっかり処理されるので型寿命はよくなるのだ。
これらコーティングの用途を理解すれば、必要用途、要求される精度を明確にして、現状の材種やコーティングのミスマッチを改善し、
金型のランニングコストを大幅に減らすことも十分可能だということにもなるよね。
ぜひ皆さんも、いま使っている金型のコーティングを見直してみてください。
スタッフ 矢野でした。